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【生前贈与】司法書士に依頼すべきケースと費用相場

生前贈与は、将来の相続対策や特定の財産を確実に渡すために非常に有効な手段です。


費用を節約するために「生前贈与の手続きは自分でもできるのでは?」と考える方も多くいらっしゃいますが、生前贈与には税金や登記など、複雑な手続きが関わります。中でも、不動産を贈与する場合は法的な正確さが求められるため、司法書士のサポートが不可欠です。


本記事では、「生前贈与を検討しているが、誰に相談すべきか分からない」「自分でやることで発生するリスクは避けたい」とお考えの方へ向けて、司法書士の役割や、依頼すべき具体的なケース、そして費用の目安を解説します。


確実でスムーズな生前贈与を実現するために、ぜひご活用ください。

生前贈与で司法書士ができること

生前贈与とは、将来の相続に備えて、生きているうちに財産を贈与することを指します。現金や預貯金、車、株式なども対象になりますが、司法書士が特に関わるのは不動産の贈与に関する登記手続きです。


不動産の名義変更は、登記簿上で正式に「土地や建物の所有者」を書き換える作業です。書類の不備や手続きミスがあると、法務局で登記が受理されない、あるいは法的に無効になることもあります。


司法書士は、こうした登記に関する法律の専門家として、贈与契約書の内容確認から登記申請までを代行できます。

他の専門家との違いを理解しよう

生前贈与では複数の専門家が関わります。それぞれの役割を理解し、適切な専門家に相談することが重要です。


以下に、専門家ごとの役割や関わる内容をまとめました。

専門家役割生前贈与での関わり
司法書士不動産登記・法務手続の専門家主に贈与登記
行政書士契約書・許認可書類作成の専門家贈与契約書作成、法的な書面作成をサポート
土地家屋調査士不動産の表示登記・測量の専門家境界確定・分筆が必要な複雑な贈与に対応できる
税理士税務申告・節税対策の専門家贈与税・相続税


つまり、司法書士は「法務局に提出する登記を正確に行う専門職」です。生前贈与で実際に不動産の名義を移す段階では、司法書士の関与が必須といえます。


税金(贈与税・相続税)の申告は税理士の業務ですが、登記にかかる登録免許税や不動産取得税の概算アドバイス、そして税理士との連携サポートは司法書士が行います。

生前贈与で司法書士に相談したほうがよいケース


以下の3つのケースに該当する場合は、手続きの確実性や将来のリスク回避のために、司法書士への相談をおすすめします。

  • 不動産を生前贈与したい場合
  • 贈与後に親族間の争いを防ぎたい場合
  • 将来の相続を見据えて早めに登記を済ませたい場合

不動産を生前贈与したい場合

不動産の生前贈与こそ、司法書士の専門性が最も活かされる分野です。


登記に必要な書類の収集漏れや記載ミスがあると、法務局から修正を求められ(補正)、手続きが滞ります。自分で手続きをした結果、最悪の場合は書類不備で登記が完了しない、または完了しても無効と判断されるリスクがあります。


また、贈与したい土地の一部を切り分ける(分筆)必要がある場合、まず土地家屋調査士による測量と表示登記が必要です。当事務所のように土地家屋調査士と連携できる事務所であれば、登記と測量をワンストップで効率的に進められます。


以下の記事では、具体的な生前贈与の不動産登記の手順や必要書類などについて解説しています。

贈与後に親族間の争いを防ぎたい場合

「長男には自宅を贈与したが、次男には現金を残した」などのように財産の分け方が偏ると、のちのち発生する恐れがあるのが相続トラブルです。


司法書士は、こうしたリスクを見据え、贈与内容が法的に有効か・遺留分を侵害していないかを確認します。


また、登記の専門家として、遺言書の作成や将来の相続登記までを見据えた提案ができるのも司法書士の強みです。「特定の不動産を特定の子どもに確実に渡したい」ときにも、法的に確実な贈与契約を整え、“争族”を未然に防ぎます。


遺留分については、以下の記事で権利の内容や割合・計算方法などを解説しています。

将来の相続を見据えて早めに登記を済ませたい場合

生前贈与は「思い立ったときにすぐできる」手続きではありません。贈与契約書の作成、必要書類の収集、登記申請など、一定の期間がかかります。また、贈与者の判断能力が低下してしまうと本人の意思確認が取れず、登記が不可能になる場合もあります。


司法書士は、判断能力があるうちに正確な登記を完了させるスケジュール管理を行い、将来に備えた確実な贈与をサポートします。


さらに、相続時精算課税制度などの特例を利用したい場合も、期限内に正確な登記を行わなくてはなりません。税理士と連携しながら、法務・税務の両面から最適な手続きを提案できるのが、司法書士事務所の強みです。

相談から登記完了までの流れと費用の目安


司法書士に生前贈与の手続きを依頼した場合の、一般的な流れと費用についてみていきましょう。

初回相談の流れ(無料相談~見積りまで)


多くの司法書士事務所では、初回相談を無料で行っています。

段階内容
1相談内容のヒアリング贈与したい財産、贈与者と受贈者の関係、贈与の目的などの詳細な聞き取り。
2必要な手続きの特定不動産調査を行い、贈与登記に必要な手続き(契約書作成、必要書類収集、登記申請など)を特定。
3費用・スケジュール提示登記費用(実費・報酬)と、登記完了までの大まかなスケジュールを提示し、ご納得いただいた上でご依頼。

登記申請までのスケジュール目安

必要な書類収集の状況にもよりますが、一般的にご依頼いただいてから法務局への登記申請までは、1ヶ月〜2ヶ月程度が目安です。

  • 依頼から必要書類収集、契約書作成までが約2週間~1ヶ月
  • 法務局での登記処理期間が約1~2週間

※複雑な案件や書類不足がある場合は、さらに期間を要します。

登記費用の内訳と司法書士報酬の相場感

生前贈与にかかる費用は、大きく「実費」と「司法書士報酬」に分かれます。


【実費】

  • 登録免許税(不動産評価額の2%)
  • 不動産取得税(別途発生する場合あり)
  • 戸籍・登記事項証明書などの取得費用


【司法書士報酬】


不動産の数や評価額、案件の難易度によって異なりますが、目安は5万〜10万円前後です。


事務所によっては、相談時に明確な見積りを提示し、追加費用が発生しない「安心パック制」を採用している場合もあります。費用だけでなく、登記の確実性とスピードを重視して選ぶのがおすすめです。


当事務所では、お客様に安心してご依頼いただくため、ご相談時に詳細なお見積もりを提示し、ご納得いただいてから着手いたします。

生前贈与の手続きを確実に進めるなら司法書士に相談を

生前贈与の登記は、「正確さ」と「法的な有効性」が何より重要です。書類の不備や登記の遅れがあると、せっかくの贈与が無効になる恐れもあります。


司法書士は登記の専門家として、法務局に受理される確実な書類を作成し、贈与後のトラブルも未然に防ぎます。特に不動産の生前贈与を検討している方は、地域の実情や法務局の手続きにも精通した司法事務所へのご相談がおすすめです。


南司法行政測量事務所は、富山市で創業60余年の実績を持つ地域密着型の事務所です。司法書士・行政書士・土地家屋調査士の資格者が在籍し、登記・測量・行政手続きをワンストップでサポートできる体制が整っています。


複雑な不動産の贈与や土地分筆を伴うケースでも、スムーズかつ確実に手続きを進められます。「将来の相続を見据えて、今のうちに贈与しておきたい」とお考えの方は、早めに南司法行政測量事務所へご相談ください。


なお、贈与に関する具体的なサポート内容については、南司法行政測量事務所の「相続・遺言業務のご案内ページ」までどうぞ。

コラム監修者

南昌樹
南昌樹南司法行政測量事務所 所長
土地家屋調査士・司法書士・行政書士3つの資格保持者。1993年(平成5年)に司法書士登録後、30年以上にわたり相続・登記を担当し、96年(平成8年)に行政書士・土地家屋調査士も取得。富山県司法書士会副会長を4期8年歴任し、創業60余年の南司法行政測量事務所を率いる。
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